現地調査・お見積り無料
お問い合わせ 現地調査・お見積り無料お問い合わせ お問い合わせ 資料ダウンロード いつでもご相談ください!06-6643-9637営業時間 9:00〜20:00 資料ダウンロード

換気扇をつけてないのに音がする理由とは?異音の種類別チェックと今すぐできる対策

換気扇をつけてないのに音がする理由とは?異音の種類別チェックと今すぐできる対策

深夜、静かな部屋に突然響く「カタカタ」「ポコポコ」という謎の音。

換気扇のスイッチを切っているのに音が止まらないと、故障なのかと不安になる人が多いです。

この音の正体は、故障でもなく、建物の「気密性」や「外の風」が引き起こす物理的な現象であるケースがほとんどです。

この記事では、スイッチOFFでも換気扇が鳴る原因と、音の種類別でわかる不具合の正体、そして今すぐできる対策について詳しく解説します。

換気扇をつけてないのに音がする正体

スイッチを切っているのに音が鳴るのは、外と部屋をつなぐ空気の通り道で何かが起きている合図です。

ここでは、換気扇が停止中にもかかわらず音が発生する物理的なメカニズムについて解説します。

主な原因は「外の風」と「気圧差」



換気扇を回していない状態で音が鳴るとき、そのエネルギー源となっているのは電力ではなく「空気の流れ」です。

現代の住宅は、壁に設置された換気扇や天井裏のダクトを通じて、常に外の世界と繋がっている状態にあります。

換気扇のスイッチをオフにしても、外と室内を隔てているのは薄いシャッターやフィルター一枚だけというケースも少なくありません。

屋外で強い風が吹いているとき、その風圧は排気口(ベントキャップ)を通じてダクト内部に入り込み、換気扇の本体まで到達します。

また、室内と屋外で「気圧」に差が生じている場合も、空気はその差を埋めようとして狭い隙間を激しく移動します。

高層マンションの上層階や、冬場に暖房を使って室内温度が高い場合などは、この気圧差が大きくなりやすい傾向にあります。

空気は気圧が高い場所から低い場所へと流れる性質があるため、外の風が強い日や室内の気圧が下がっている時は、換気扇が空気の通り道として使われてしまうのです。

結果として、ファンが勝手に回ったり、部品が振動したりして、不快な音が発生することになります。

音の発生源は「ダンパー」と「隙間」



換気扇の内部には、外からの風が逆流してくるのを防ぐための「ダンパー」と呼ばれる部品が取り付けられています。

これは「逆流防止弁」とも呼ばれ、換気扇を回した時の風圧で開き、止めると重力やバネの力で閉じる仕組みの扉のようなものです。

しかし、このダンパーは完全に密閉されているわけではなく、スムーズに動くように多少の遊びや隙間が設けられています。

外から強い風が吹き付けると、閉まっているはずのダンパーが風圧に押されて無理やり開こうとしたり、また閉じたりを繰り返します。

この時に金属やプラスチック同士がぶつかることで、「パタパタ」「カタンカタン」という断続的な音が発生するのです。

また、換気扇本体と壁の間にわずかな隙間がある場合や、ダクトの接続部分に緩みがある場合も音の原因になります。

狭い隙間を空気が無理やり通り抜けるときには「ヒュー」「ピー」といった高い笛のような音が鳴ることがあります。

これは隙間風の音と同じ原理であり、換気扇自体が回っていなくても、空気が通過するだけで大きな音を立てるのです。

実は作動中?「24時間換気」の影響



「換気扇のスイッチは切ったはず」と思っていても、実はシステムとして完全に停止していないケースがあります。

2003年の建築基準法改正により、シックハウス症候群対策として、原則すべての住宅に「24時間換気システム」の設置が義務付けられました。

このシステムは、室内の空気を2時間に1回すべて入れ替えるよう設計されており、入居者が意識していなくても常に微弱な運転を続けています。

壁のスイッチで浴室やキッチンの換気扇をオフにしても、それは「強運転」や「局所換気」を止めただけで、「常時換気モード」はバックグラウンドで動き続けていることが多いのです。

特に洗面所やトイレ、浴室の換気扇は、この24時間換気の排気口としての機能を兼ねていることが一般的です。

非常に静かな音で回っているため普段は気になりませんが、夜間の静寂時や、フィルターが詰まって負荷がかかった時には、その回転音が耳につくようになります。

また、24時間換気が作動しているということは、常に室内の空気を外に排出し続けている状態です。

給気口が閉じられていると室内が負圧(空気が足りない状態)になり、停止しているキッチンの換気扇から外気を無理やり吸い込もうとして音が発生することもあります。

スイッチのランプが消えていても、換気システム全体としては動いている可能性を疑う必要があります。

換気扇の音の種類でわかる不快音の原因診断

聞こえてくる音の特徴を注意深く聞くことで、どこで何が起きているのかをある程度特定できます。

ここでは、よくある異音のパターン別に、その発生原因と具体的な状況を診断します。

【カタカタ・パタパタ】弁が風で動く音



乾いた軽い音が不規則に連続して聞こえる場合、換気扇の出口付近にある部品が風で煽られている可能性が高いです。

これは物理的な接触音であり、特に風の強い日や台風の時、あるいは高層マンションの上層階で頻繁に発生します。

原因となっているのは、先ほど解説した「ダンパー(逆流防止弁)」や、外壁に取り付けられた「ウェザーカバー」の可動部です。

・外からの強風が排気ダクト内に吹き込み、閉じていた弁を押し開けようとして叩きつけている
・排気口の外側にある防虫網やルーバーが外れていたり、緩んでいたりして風で震えている
・換気扇本体のシャッター部分のスポンジやクッション材が劣化し、衝撃を吸収できなくなっている

この音は風の強弱に合わせてリズムが変わるのが特徴で、風が止むと音も自然に収まる傾向があります。

【ポコポコ】気密性の高いマンション特有の音



水の中で泡が弾けるような、あるいは太鼓を叩くような鈍い音がする場合、空気のバランスが崩れています。

これは「ポコポコ音」と通称され、気密性の高い鉄筋コンクリート造(RC造)のマンションなどで非常に多く見られる現象です。

換気扇が回って空気を外に出そうとしているのに、部屋に入ってくる新しい空気が足りていない「窒息状態」で発生します。

・室内の給気口がすべて閉じられており、換気扇が排気するための空気を確保できていない
・エアコンのドレンホース(排水管)から、不足した空気をポコポコと音を立てて吸い上げている
・キッチンなどのレンジフードから、逆流防止弁を無理やりこじ開けて外気が入り込もうとしている

この音は換気扇を止めるか、窓を少し開けると即座に止まることが多いため、原因の特定は比較的容易です。

【ゴー・ビュー】強風の吹き込み音



台風の日や春一番など、風が非常に強い日に換気扇から轟音が聞こえることがあります。

これは風そのものがダクト内を通過する際に発生する「風切り音」であり、換気扇の故障ではありません。

外壁の排気口の向きや形状が、風をまともに受けてしまう位置にある場合に起こりやすくなります。

・排気ダクトの中に外気が猛スピードで入り込み、管の中で乱気流を起こして響いている
・換気扇のプロペラやシロッコファンに風が当たり、抵抗となって低い風切り音を出している
・外壁のベントキャップ(排気口カバー)の形状が風を巻き込みやすい形になっている

ダクトの長さや曲がり具合によって音が共鳴し、室内には実際よりも大きな音として響くことがあります。

【キー・キュルキュル】ファンが回る音



金属が擦れ合うような高く不快な音が聞こえる場合、回転部分に物理的な不具合が生じています。

スイッチを入れていないのにこの音が聞こえるなら、外からの風でファンが勝手に回されている「空転」の状態です。

長年の使用で部品が消耗している換気扇において、この現象は顕著に現れます。

・モーターの軸受け(ベアリング)にある潤滑油(グリス)が切れ、滑らかに回転できなくなっている
・ファンの軸が劣化によってズレてしまい、回転するたびに周囲の部品と接触している
・長期間蓄積したホコリや油汚れが固着し、回転の抵抗になって異音を発生させている

この音は放置するとモーターの焼き付きや完全な故障につながるサインであり、早めの対処が必要です。

今すぐできる換気扇の音を止める3つの対策



不快な音を止めるために、特別な道具を使わずにその場で試せる方法があります。

ここでは、ユーザー自身が安全に行える範囲で、効果的な3つの初動対応を紹介します。

①壁にある「給気口」を開いて空気を入れる



「ポコポコ」という音や、ドアを開けるときに重く感じる現象が起きているなら、まずは部屋の空気を確保します。

現代の住宅には、各部屋の壁や天井付近に「給気口(通気口)」と呼ばれるプラスチック製の小さな窓が設置されています。

この給気口は、換気扇が排出した分の空気を自然に取り入れるための重要な呼吸穴です。

多くの人は、「寒いから」「虫が入るから」といってこの給気口を完全に閉じてしまっています。

給気口が閉じていると、換気扇はストローで飲み物を吸い終わった後のように、空っぽの室内から無理やり空気を吸おうとします。

その結果、エアコンのホースや排水口など、本来空気を通すべきでない場所から空気を引っ張り込み、異音を発生させます。

部屋の壁を見渡し、丸や四角の形をした給気口のつまみを開けるか、プッシュして開通状態にしてください。

これだけで室内の気圧が正常に戻り、嘘のように音が止まるケースは非常に多いです。

給気口の中にはフィルターが入っているため、虫や大きなゴミが入ってくる心配は通常ありません。

②窓を少し開けて気圧差をなくす



給気口を開けても音が止まらない場合や、そもそも給気口が見当たらない古い物件の場合は、窓を使います。

換気扇から一番遠い場所にある窓を、数センチから5センチ程度開けてみてください。

これにより、外気がスムーズに室内に入り込み、室内外の気圧差が一瞬で解消されます。

特に、キッチンで強力なレンジフードを使っている時や、お風呂場で換気扇を回している時は、大量の空気が外に排出されています。

その排気量に見合うだけの給気を確保するには、給気口だけでは追いつかないことがあります。

窓を開けることで空気の通り道が太くなり、換気扇にかかる負担が減るため、無理な吸い込みによる音や振動が収まります。

もし窓を開けて音が止まるのであれば、原因は間違いなく「給気不足(負圧)」にあります。

調理中や入浴中など、換気扇を強く回すタイミングだけでも窓を少し開ける習慣をつけることで、不快な音を防ぐことができます。

③換気扇フィルターのホコリを取る



空気の通り道だけでなく、換気扇そのものの入り口が塞がれていないかを確認します。

換気扇のフィルターやカバーにホコリがびっしりと詰まっていると、空気がそこを通り抜ける際に大きな抵抗が生まれます。

これは、マスクをしたまま全力疾走するようなもので、換気扇は空気を吸い込むためにより強い力を必要とします。

結果として、ファンが過剰に振動したり、隙間から空気を吸い込もうとして笛のような音(風切り音)が発生したりします。

キッチンのレンジフードであれば金属フィルターを、トイレや浴室であればカバーを外し、掃除機でホコリを吸い取ってください。

油汚れでベトベトになっている場合は、中性洗剤とぬるま湯につけ置きして、ブラシで汚れを落とします。

フィルターがきれいになって空気の流れがスムーズになれば、余計な負荷がかからなくなり、風切り音や振動音が軽減されます。

また、市販の不織布フィルターを上から貼り付けている場合、そのフィルターの目が細かすぎて通気を妨げていることもあります。

一度すべてのフィルターを外した状態で運転し、音が変わるかどうかを試してみるのも有効な確認手段です。

掃除で直る?汚れが換気扇 つけてないのに音がする原因になる理由

単なるホコリ詰まりだけでなく、蓄積した「油汚れ」が部品の動きを悪くして音を出していることがあります。

ここでは、清掃によって改善できる可能性がある異音のメカニズムについて解説します。

油汚れで「弁」が閉まりきらない



キッチンの換気扇から「パタパタ」音がする場合、逆流防止弁(ダンパー)が油で汚れている可能性が高いです。

調理中に出た油を含んだ蒸気は、換気扇によって吸い込まれ、ダクトの入り口にあるダンパーにも付着します。

長期間掃除をしていないと、この油が冷えて固まり、接着剤のような粘着質に変化して部品にこびりつきます。

ダンパーの可動部(ヒンジ)や、弁が当たる枠の部分に油の塊が付着すると、弁がスムーズに動かなくなります。

本来であればピタリと閉まるはずの弁が、固まった油のせいで半開きのまま止まってしまったり、閉まる速度が遅くなったりします。

弁が半開きになっていると、そこから外の風が容易に入り込み、弁を揺らして音を発生させる原因になります。

また、油の粘着力で弁が枠にくっついてしまい、換気扇を回した瞬間に「バン!」と大きな音を立てて剥がれることもあります。

この場合、換気扇を分解してダンパー周辺の油汚れを徹底的に除去することで、弁の開閉がスムーズになり、密閉性が回復します。

密閉性が戻れば、多少の風では弁が動かなくなるため、結果として風による異音が解消されることにつながります。

排気口の詰まりが風の抜けを阻害



室内の換気扇だけでなく、屋外にある排気口(ベントキャップ)の状態も音に関係しています。

排気口には、鳥や虫の侵入を防ぐための防虫網(メッシュ)が取り付けられていることが多いです。

しかし、この網目は非常に細かく、長年の使用で室内のホコリや油が絡みつき、完全に目詰まりを起こしてしまうことがあります。

出口が塞がれていると、換気扇がいくら空気を押し出そうとしても抜け道がなく、ダクト内の圧力が異常に高まります。

行き場を失った空気はダクト内で乱気流を起こし、「ゴー」「ボボボ」といった低い振動音を発生させます。

また、排気口に鳥が巣を作ってしまったり、スズメバチが巣を作って塞いでしまったりするケースも稀にあります。

排気口が詰まっていると、換気扇のモーターに過度な負荷がかかり、モーター自体の唸り音も大きくなります。

マンションの共用廊下側やベランダなど、手の届く範囲に排気口がある場合は、表面のホコリをブラシで落とすだけでも効果があります。

ただし、高所にある場合や、網の奥まで油が詰まっている場合は、プロによる高圧洗浄などで貫通させる必要があります。

出口を確保してあげることは、換気扇を静かに運転させるための必須条件です。

放置は危険!換気扇の異音が招く隠れたリスク

「音がうるさいだけだから」と我慢して放置していると、住環境に深刻なダメージを与えることになります。

ここでは、異音が示している換気不良の状態が引き起こす、生活への具体的な悪影響を解説します。

湿気がこもりカビ発生のリスクが増加



換気扇から異音がしているということは、正常な換気が行われていない、つまり「空気が入れ替わっていない」状態です。

特に浴室や脱衣所、冬場のリビングなど、湿気が発生しやすい場所で換気不良が続くと、逃げ場のない水分は室内に留まります。

湿度は飽和状態になり、窓ガラスや壁、天井の隅、家具の裏などで結露となって現れます。

結露で濡れた建材は、カビ(真菌)にとって最高の繁殖場所となり、またたく間に黒カビが広がっていきます。

カビは一度壁紙や木材の奥に根を張ると、表面を拭き取っただけでは除去できず、クロスの張り替えやリフォームが必要になることもあります。

浴室の天井にカビが生えやすくなった、タオルの乾きが悪くなったと感じる場合、換気扇の機能低下が直接の原因であるケースが多いです。

また、カビの胞子は空気中を浮遊し、住人がそれを吸い込むことでアレルギー性鼻炎や喘息などの健康被害を引き起こす可能性も否定できません。

たかが音の問題と軽く見ず、湿気を外に出す機能が損なわれている重大なサインとして捉える必要があります。

害虫や汚れた外気が隙間から侵入するリスク



カタカタと音が鳴るほどダンパー(弁)が緩んでいる、あるいは隙間ができている状態は、外敵の侵入経路が開いていることを意味します。

換気扇のダクトは、ゴキブリやクモなどの害虫が屋外から室内に侵入する主要なルートの一つです。

正常な状態であれば、換気扇停止時はダンパーが重力やバネで閉じており、虫が入ってくるのを物理的にブロックしています。

しかし、油汚れで弁が半開きになっていたり、強風で常にパタパタと動いていたりする場合、その隙をついて虫が侵入します。

特に夜間、室内の明かりや料理の匂いに誘われて、ダクトを通じて害虫が集まってくるリスクが高まります。

また、虫だけでなく、外気そのものもフィルターを通さずに直接室内に入り込んでくることになります。

交通量の多い道路沿いであれば排気ガスが、春先であれば大量の花粉やPM2.5が、換気扇の隙間から逆流してきます。

せっかく空気清浄機を使っていても、換気扇という大きな穴から汚れた空気が入り続けていれば効果は半減します。

異音を放置することは、家の防御壁に穴が開いたまま生活しているのと同じであり、衛生環境の悪化に直結します。

業者依頼の判断基準と費用相場

自分で掃除や対策をしても音が止まらない場合、専門業者による点検や修理が必要です。

ここでは、誰に頼むべきかの判断基準と、具体的な費用の目安について解説します。

賃貸は管理会社へ・持ち家はプロに依頼



居住形態によって、最初に連絡すべき相手と費用の負担者が明確に異なります。

・賃貸マンションやアパートに住んでいる場合

自分で業者を手配する前に、必ず管理会社や大家さんに連絡を入れてください。

換気扇は建物に付帯する設備であり、自然故障や経年劣化であれば、修理費用は貸主(オーナー)負担になるのが原則です。

勝手に業者を呼んで修理してしまうと、費用が自己負担になるだけでなく、退去時に「勝手に改造した」としてトラブルになるリスクがあります。

「換気扇から異音がして生活に支障がある」と具体的に伝え、管理会社側の手配を待つのが正解です。

・持ち家(戸建て・分譲マンション)の場合

設備の維持管理はすべて自己責任となるため、自分で専門業者を探して依頼する必要があります。

依頼先としては、家を建てたハウスメーカー、リフォーム会社、電気工事店、または換気扇メーカーのサポート窓口が挙げられます。

単なる汚れが原因であればクリーニング業者へ、異音や振動など機械的な故障が疑われる場合は電気工事士の資格を持つ修理業者へ依頼します。

使用10年以上なら交換・それ未満は清掃



修理(クリーニング)で済ませるか、新品に交換するかの判断ラインは「使用年数10年」が目安です。

多くの家電製品と同様に、換気扇にもメーカーが定めた「標準使用期間」があり、それがおよそ10年から15年とされています。

10年以上使い続けている換気扇から異音がする場合、モーターの寿命や軸受けの摩耗など、清掃では直らない部品の劣化が原因である可能性が高いです。

この時期になると、メーカー側での部品保有期間が終了していることも多く、修理しようにも部品がないケースが増えてきます。

修理代をかけて延命しても、すぐに別の箇所が壊れる可能性が高いため、10年を超えているなら迷わず交換を選ぶのが経済的です。

逆に、使用開始から5年〜8年程度であれば、油汚れやホコリ詰まりが原因である可能性が残っています。

この場合は、プロによる分解洗浄(クリーニング)を行うことで、新品同様の静かさと換気能力を取り戻せる可能性があります。

費用目安:清掃1.5万~・交換5万~



プロに依頼する場合にかかる費用の相場は以下の通りです。

・分解洗浄(クリーニング):15,000円 〜 25,000円程度

レンジフードタイプや天井埋込タイプなど、形状によって料金は変動します。

業者によっては、防汚コーティングなどのオプション料金が加算される場合もあります。

・換気扇本体の交換工事:50,000円 〜 150,000円程度

本体価格と工事費(撤去・処分・取り付け)を合わせた総額です。

プロペラファンなどの簡易的なものであれば数万円で済みますが、高機能なシロッコファンや暖房乾燥機付きの場合は10万円を超えることも珍しくありません。

見積もりを取る際は、「出張費」や「駐車場代」が含まれているか、追加料金が発生する条件は何かを事前に確認してください。

特に高所作業が必要な場合や、ダクトの補修が必要な場合は別途費用がかかることがあります。

プロに頼むと解消できる不快な悩み



プロのクリーニング業者に依頼する最大のメリットは、自分では絶対に手が届かない場所まで綺麗にできる点です。

市販のスプレーやブラシでは、ファンの表面やフィルターしか掃除できませんが、プロは換気扇を分解して内部のファン(シロッコファン)やモーター周りを取り出します。

そして、業務用の強力な洗剤と高圧洗浄機、あるいは浸け置き洗浄によって、何年も蓄積して石のように固まった油汚れを根こそぎ溶かして落とします。

特に、異音の原因となりやすい「ダンパー(弁)」付近の粘着質な油汚れも、分解洗浄であればきれいに除去できます。

油の重みが消えたファンは軽やかに回転し、軸ブレによる振動音も軽減されます。

また、プロの視点で「これは汚れではなく故障です」「ダクトの接続が外れかけています」といった不具合の診断を受けられるのも大きな価値です。

自分で何時間もかけて苦労するよりも、一度プロの手でリセットしてもらうことで、音の悩みと掃除の手間から一気に解放されます。

よくある質問

換気扇カバーをつければ音は止まる?



「風が入ってくるならフタをしてしまえばいい」と考え、市販のフィルターやカバーを厚めに貼り付ける人がいますが、これは逆効果になることが多いです。

確かに、外からの風が直接吹き込む量は減るため、一時的に「ゴー」という風切り音は小さくなるかもしれません。

しかし、換気扇の吸い込み口を塞いでしまうと、今度は換気扇を回した時に排気抵抗が大きくなりすぎてしまいます。

空気を吸えない状態でファンが回ると、モーターに過度な負荷がかかり、唸り音が大きくなったり、故障の原因になったりします。

また、外からの風を防ぐための「外付けカバー(ウェザーカバー)」は、高所作業となるため素人が取り付けるのは危険です。

音を止める目的でフィルターを何重にも重ねることは避け、あくまで汚れ防止のための適度な使用に留めてください。

全て試しても直らない場合はどうする?



給気口を開け、掃除をし、プロに見てもらっても音が改善しない場合、建物の構造的な問題である可能性があります。

例えば、ダクトの配管ルートが強風を受けやすい設計になっている、ダクトの中で剥がれたテープがバタついている、といったケースです。

これらは換気扇単体の問題ではないため、通常のクリーニングや交換では解決できません。

持ち家の場合は、建築した施工会社やリフォーム会社に相談し、ダクトのルート変更や防音仕様のベントキャップへの交換を検討する必要があります。

賃貸の場合は、管理会社に「生活に支障が出るレベルの騒音である」ことを伝え、建物全体の設備点検を要望するしかありません。

音の発生状況(時間帯、天候、風向きなど)を記録しておき、それを証拠として提示することで、対応してもらえる確率が高まります。

まとめ

換気扇を回していないのに音がする現象は、決して不思議な現象ではなく、風や気圧という物理的な力が作用して起きています。

「カタカタ」なら弁のバタつき、「ポコポコ」なら空気不足、「キーキー」なら経年劣化と、音の種類によって対処すべきポイントは明確です。

まずは部屋の給気口を開け、フィルターのホコリを取り除くことから始めてください。

それでも音が止まらない場合、あるいは10年以上使用している場合は、内部の油汚れや部品の寿命が原因である可能性が高いため、プロの力を借りるのが最短の解決策です。

音だけの問題と放置せず、早めに対処することで、カビや害虫のリスクを回避し、静かで快適な夜を取り戻しましょう。