冷蔵庫の下は気になっても、「この重い冷蔵庫を動かすの?」と思うと後回しにしがちな場所です。
ホコリや髪の毛を取るだけなら、毎回冷蔵庫を動かす必要はありません。薄型ワイパーなどが入るすき間から、手前へかき出せます。
本体を動かした方がいいのは、飲み物や調味料をこぼした跡がある、床がベタついている、長期間動かしておらず床全体を拭きたい、といった場合です。
冷蔵庫の下は、汚れの状態に合わせて掃除方法を分ければ無理なくきれいにできます。
この記事では、冷蔵庫を置いたままできる普段の掃除から、本体を動かして床・背面まで掃除する手順、冷蔵庫が動きにくいときの確認箇所まで順番に説明します。
最初に冷蔵庫の前から下をのぞき、何がたまっているかを見ます。
白っぽいホコリ、髪の毛、細かなゴミが中心なら、薄型ワイパーなどを差し込む掃除で十分です。
次のような汚れがあるなら、本体を手前へ出して床まで掃除します。
冷蔵庫下には、乾いたホコリだけでなく、キッチンから飛んだ油やこぼれた液体が混ざることがあります。
濡らす前に、乾いた状態でホコリをかき出します。残ったベタつきだけを後から拭けば、湿ったホコリを床へ塗り広げずに済みます。
冷蔵庫下に見えるのが乾いたホコリや髪の毛なら、本体を動かすところまでは不要です。
薄い掃除道具を床と平行に入れ、奥から手前へ引くように動かします。
側面にもすき間があれば、そこからワイパーを入れると、正面だけでは届きにくい場所のホコリも動かせます。
掃除機のヘッドを無理に押し込む必要もありません。ワイパーでホコリを手前まで出してから吸えば、狭いすき間でも片付けられます。
牛乳、ジュース、調味料などを冷蔵庫の前でこぼすと、表面を拭いても一部が本体下へ流れ込んでいることがあります。
液体汚れにホコリが重なると、ワイパーだけでは床に残ったベタつきまで落とせません。
冷蔵庫を手前に出し、
という順番で掃除します。
何年間掃除していないかだけで決める必要はありません。短期間でも飲み物が入り込んでいれば床まで拭いた方が汚れを残しにくくなります。
掃除の範囲は、経過した期間より今の汚れ方で決める方が実用的です。
普段のホコリ取りに洗剤は不要です。
用意するのは次の4つです。
薄型ワイパーがなければ、細長くした針金ハンガーをストッキングや不要なタイツでしっかり覆って使う方法もあります。金属部分が出ていると床や本体に当たるため、先端まで布で覆います。
100円ショップにもすき間用の薄型ワイパーがあります。商品名より、冷蔵庫下へ入る薄さと、奥まで届く長さを優先すると使いやすいです。
冷蔵庫の前面下部に横長のカバーが付いている場合は、外すと床面へ道具を入れやすくなります。
前面下部の横長カバーは、調整脚を覆う「脚カバー」です。
外し方は機種で異なります。固くて外れないときは力任せに引かず、型番から取扱説明書を確認します。
カバーの内側だけにホコリがまとまっていることもあるので、まず手前側を掃除してからワイパーを奥へ入れます。
ドライシートを付けた薄型ワイパーを、床に沿わせるようにゆっくり差し込みます。
奥まで入ったら左右へ動かしながら手前へ戻すと、ホコリや髪の毛を一緒に引き出せます。
冷蔵庫の脚や配線などに当たる感触があれば、一度戻して角度を変えます。強く押し込むと、シートだけが外れて冷蔵庫下に残ることがあります。
ワイパーの長さが足りないときは、左右にもすき間があれば側面から通します。
かき出したホコリは、掃除機で吸い取ります。
この時点で床がサラッとしていれば、普段の掃除はここまでで十分です。
入口付近に軽いベタつきが残っている場合は、ホコリを取った後に固く絞った布や、床材に使える清掃シートで拭きます。
冷蔵庫本体の天面にも油とホコリがたまりやすいため、上側まで気になる場合は冷蔵庫の上にたまったホコリ・ベタつきの掃除方法も参考にしてください。
すき間掃除では取れないベタつきや奥の汚れがあるなら、冷蔵庫を手前へ移動します。
調整脚と移動用の車輪を備えた機種では、普段は調整脚で本体を固定し、掃除などで移動するときは脚を床から浮かせて車輪を使います。
脚カバー、調整脚、車輪の位置や形状は機種ごとに違います。日立も、冷蔵庫下の掃除で本体を移動する場合は脚部品の形状を取扱説明書で確認し、重量があるため2人以上で作業するよう案内しています。日立「冷蔵庫を前後に動かしたいです」
掃除を始める前に、冷蔵庫上に置いてある物や、移動時に倒れやすい庫内の瓶・容器を片付けます。電源プラグやアース線の扱いは、使っている機種の取扱説明書に沿って進めます。
まず前面下部の脚カバーを外します。
内側には、本体を床へ固定している調整脚があります。
移動するときは、この脚を床から離れる位置まで上げます。
日立製冷蔵庫では調整脚を反時計回りに回して浮かせる方式が案内されています。回す方向や使用する工具は機種によって違うため、手元の取扱説明書に合わせます。
車輪付きの機種なら、調整脚が床から離れると前後へ動かしやすくなります。
調整脚を上げたら、冷蔵庫を手前へゆっくり出します。
移動用の車輪は前後方向に動くものが多いため、横へ振りながら引くより、車輪の向きに沿って動かした方が床への負担を抑えられます。
フローリングなど傷が気になる床では、移動する範囲に保護材を敷いてから動かします。
大型冷蔵庫は重く、同じ機種でも床材や設置状態によって動かしやすさが変わります。
本体を移動すると、床に細かなホコリ、髪の毛、食品くずなどがまとまっていることがあります。
最初に掃除機で乾いたゴミを取ります。
水拭きで落ちる程度なら、固く絞った布で拭くだけで構いません。
油を含んだベタつきが残る場合は、その床材に使える中性洗剤を製品表示に従って使い、布で汚れを拭き取ります。必要に応じて水拭きし、最後に水分を残さないよう仕上げます。
フローリング、クッションフロア、タイルなどでは、使える洗剤が異なります。洗剤は床材側の表示に合わせます。
床用の洗剤を、そのまま冷蔵庫本体やプラスチック部品へ使うわけではありません。冷蔵庫本体を拭く場合は、機種ごとの取扱説明書に記載された方法を優先します。
冷蔵庫を動かしたときは、普段隠れている場所も一度に見られます。
一般社団法人日本電機工業会(JEMA)は、冷蔵庫の背面・底面には放熱による空気の流れで細かなホコリが付きやすく、たまると余分な電力を使ったり、冷えが悪くなったりすることがあるとして、年1回のホコリ除去を案内しています。
電源プラグも、年1回抜いて乾いた布でホコリを拭き取るよう案内されています。JEMA「上手なお手入れ方法」
床に水濡れの跡があれば、飲み物などをこぼした跡なのか、冷蔵庫側から出た水なのかも見ておきます。
こぼした覚えがなく、拭いても再び冷蔵庫下が濡れるなら、水漏れの可能性があります。本体内部を分解せず、メーカーや購入店へ相談します。
掃除が終わったら、冷蔵庫を元の位置へ戻します。
左右の調整脚を床へ接地させ、本体を固定します。
戻した後は、左右のドアの高さが大きくずれていないか、本体がぐらついていないかも見ます。
日立でも、移動後は調整脚を床へ固定し、ドアが水平になるよう左右の高さを調整するよう案内しています。
掃除前と比べて左右のドアに段差ができた、本体がぐらつくといった場合は、調整脚をもう一度調整します。
調整脚を上げても冷蔵庫がほとんど動かないときは、力任せに引く前に調整脚と床側の引っかかりを見ます。
まず、左右の調整脚がどちらも床から離れているか確認します。
片方だけ接地していると、本体を固定する力が残ります。
ネジを何回回したかではなく、実際に脚と床の間へすき間ができているかを見る方が確実です。
調整脚が固くて回らない機種では、専用工具やドライバーを使うものもあります。
調整脚が浮いているのに動きにくい場合は、床側も確認します。
特に、
といった状態では、車輪がスムーズに進みません。
引っかかりがあるまま強く引くと、外れた瞬間に本体が大きく動くことがあります。段差や沈み込みの位置を確認してから動かします。
設置スペースや床の状態によって、本体を十分に手前へ出しにくい場合もあります。
冷蔵庫横にすき間があれば、薄型ワイパーを前面と左右から入れると、正面だけより広い範囲へ届きます。
前面から奥へ
→右側から中央へ
→左側から中央へ
というように方向を変えれば、ワイパーが届かない場所を減らせます。
本体を少しだけ手前へ出せる場合も、ワイパーを入れられる角度が増えます。
普段は、キッチンの床掃除をしたときに冷蔵庫の前面下をのぞき、ホコリが見えてきたら薄型ワイパーで取る程度で足ります。
本体を移動する掃除については、JEMAが冷蔵庫の背面・底面を年1回掃除するよう案内しています。
と分けておくと、掃除のタイミングを決めやすくなります。
飲み物を大量にこぼした、食品が下へ入り込んだ、水濡れが見つかったといった場合は、その都度床まで確認します。
民泊でも、チェックアウトごとに大型冷蔵庫を移動するのではなく、普段の入れ替え清掃と定期的な本格清掃を分ける方が現実的です。
日常の入れ替え清掃では、ゲストが直接使う庫内、ドアポケット、パッキン、冷凍室などを確認し、冷蔵庫下は前面からホコリの蓄積を見ます。庫内については民泊の冷蔵庫で確認したい汚れ・残置物の清掃方法でも詳しく紹介しています。
定期的に本体を移動して、床・背面・電源プラグまで確認する日を設ければ、普段見えない場所も管理できます。
当社クリーンスマイルズでは、大阪市全域の民泊清掃に対応し、キッチン回りの清掃のほか、アメニティ補充、忘れ物・破損の確認、清掃前後写真を添えたLINEでの完了報告などを行っています。民泊物件の清掃をまとめて依頼したいオーナー様は、クリーンスマイルズの民泊清掃代行で対応している清掃内容をご覧ください。
清掃料金は1~30㎡が4,000円~、31~45㎡が7,000円~です。バス・トイレ・キッチン・洗面所・ベッドが複数ある場合や、汚れがひどい場合などは別途料金が発生することがあります。物件の広さごとの費用はクリーンスマイルズの民泊清掃料金表と追加料金の条件で確認できます。