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民泊の長期滞在清掃は何をする?連泊清掃とリネン交換の作業範囲

民泊の長期滞在清掃は何をする?連泊清掃とリネン交換の作業範囲

民泊の長期滞在清掃では、泊数に合わせてタオル交換、ゴミ回収、水回り清掃、床清掃、リネン交換の範囲を先に決めましょう。

退去後にまとめて清掃すれば足りる物件もあります。

ただ、3泊前後からは、タオル不足、ゴミの量、浴室の臭い、床の髪の毛が気になり始める部屋が出てきます。

1週間以上の滞在になると、中間清掃を入れる日とリネン交換日を決めていない物件ほど、ゲスト対応も清掃スタッフへの指示もその場任せになりがちです。

この記事では、民泊や簡易宿所など、短期滞在・長期滞在の宿泊施設を運営している方が、長期滞在清掃で何を決めればよいかを確認できます。

民泊の長期滞在清掃を入れる泊数の目安

長期滞在清掃を入れる目安は、宿泊日数だけで決めない方が安全です。

同じ4泊でも、1名利用と4名利用ではタオルの量もゴミの量も違います。キッチンを使うゲストか、寝るだけのゲストかでも清掃の重さは変わります。

とはいえ、毎回ゼロから考えると手間がかかります。

実際の現場では、3泊前後、4泊以上、1週間以上で分けると判断しやすくなります。

「何泊から清掃を入れるべきか」と迷う時は、清掃スタッフが入るかどうかより先に、タオル、ゴミ、水回り、リネンの扱いを決めてください。

3泊前後はタオル交換とゴミ回収の判断が分かれる



3泊前後では、フル清掃を入れるかどうかより、タオル交換とゴミ回収をどうするかが先です。

ゲスト側は「部屋の掃除まではいらないけど、タオルは替えてほしい」と考えることがあります。ホテルの連泊に慣れている人ほど、この感覚を持っています。

一方で民泊では、滞在中清掃を入れず、初期設置のタオルだけで運用している物件もあります。

ここを予約前後の案内で伝えていないと、ゲストは部屋に入ってから困ります。

たとえば、3泊4名の予約でバスタオルが4枚だけだと、2日目には濡れたタオルの置き場に困ります。浴室乾燥がない物件なら、タオルが乾かないまま次の日を迎えることもあります。

この泊数では、最低限ここを決めます。

・タオルは泊数分置くのか
・追加タオルは無料か有料か
・使用済みタオルはどこに置くのか
・ゴミはゲストがまとめるのか
・清掃スタッフが途中回収に入るのか

ゲストに伝えるなら、長い文章はいりません。

「3泊以上のお客様は、追加タオルをご希望の場合は事前にご連絡ください。使用済みタオルは浴室内にまとめてください。」

これだけでも、宿泊中の確認連絡は減ります。

3泊前後は、部屋全体の清掃よりもタオルとゴミの運用を固める段階です。

4泊以上は水回りと床の汚れが目立ちやすくなる



4泊以上になると、タオルとゴミだけでは済まない部屋が出てきます。

浴室の排水口には髪の毛が溜まり、洗面台には水滴跡や歯磨き粉の跡が残ります。床には髪の毛、ほこり、外から持ち込まれた砂ぼこりが増えます。

キッチン付きの民泊では、コンロ周りの油はね、シンクのぬめり、冷蔵庫の食品残りも見ます。

ゲストが自炊する物件ほど、4泊目あたりから生活感が部屋に出ます。

ここで中間清掃を入れるなら、作業範囲は段階で分けます。

・タオル交換だけ
・ゴミ回収だけ
・タオル交換とゴミ回収
・浴室、洗面台、トイレの簡易清掃
・床の掃除機がけ
・キッチン周りの拭き上げ

「清掃に入ります」とだけ案内すると、ゲストはシーツ交換まで含まれると思うことがあります。

逆に運営側は、タオル交換だけのつもりで手配している場合もあります。

4泊以上の連泊では、「何をする清掃なのか」を言葉にしてください。

「水回りとゴミ回収のみです」
「シーツ交換は含みません」
「タオル交換は玄関前でのお渡しです」

このくらい具体的に書いた方が、現場で迷いません。

1週間以上は中間清掃とリネン交換日を先に決める



1週間以上の滞在では、中間清掃とリネン交換日を先に決めます。

退去後にまとめて清掃する運用でも回る物件はあります。ただ、次のチェックインまでの時間が短い場合、1週間分の浴室汚れ、キッチン汚れ、リネン、ゴミを一度に戻すことになります。

「次のチェックインまで3時間あるから大丈夫」と思っていても、実際にはリネン回収、洗濯物の分別、冷蔵庫確認、電子レンジ清掃、ゴミ搬出、写真報告まで入ります。

エレベーター待ちや移動時間もあります。

現場では、この細かい時間が積み重なります。

1週間以上の予約が入ったら、次の項目を先に決めてください。

・何日目にタオル交換をするか
・何日目にシーツ交換をするか
・中間清掃は必須か希望制か
・ゲスト不在時に入室するか
・在室中でも作業するか
・使用済みリネンの置き場をどこにするか
・ゴミをどこにまとめてもらうか

寝具類については、宿泊者が入れ替わるごとに、直接人に触れるシーツやカバー類を洗濯したものと取り替えることが示されています。長期滞在中の交換頻度は物件の運用で決める部分がありますが、退去後のリネン交換は宿泊施設として外せません。

連泊清掃(中間清掃)で決めておく作業範囲

連泊清掃では、退去後清掃と同じ作業をそのまま入れない方がいいです。

理由は部屋の中に、ゲストの荷物があるからです。

スーツケース、服、化粧品、食品、充電器、書類、パソコンが置かれた部屋では、清掃スタッフが自由に物を動かせません。

「いつも通り掃除してください」という指示は、連泊清掃では足りません。

入室する時間帯とゲストへの案内文を決める



中間清掃を入れるなら、入室時間を先に決めましょう。

「昼ごろに清掃します」では伝わりにくいです。

ゲストが部屋で寝ていることもあります。オンライン会議をしていることもあります。外出予定が変わって、部屋に戻っていることもあります。

清掃スタッフ側も、部屋に入ってよいのか、ノックして待つのか、鍵で入るのかが分からないと動けません。

案内文には、最低限ここを入れます。

・清掃に入る日
・清掃に入る時間帯
・ゲストが在室していても作業するか
・不在時にスタッフが入室するか
・貴重品はゲスト自身で管理すること
・交換希望のタオルやシーツの置き場所
・ゴミをまとめる場所

短い案内なら、このくらいで十分です。

「中間清掃は◯月◯日12時から15時の間に入室します。交換希望のタオルは浴室内へ、ゴミは玄関付近へまとめてください。貴重品はご自身で管理をお願いします。」

清掃の腕があっても、入室の段取りが悪いと現場は止まります。

連泊清掃は、段取りで半分決まります。

私物がある部屋で触れる場所と触れない場所を分ける



連泊中の部屋では、私物に触らない範囲を決めます。

善意で荷物を整えたつもりでも、ゲストから見ると「勝手に触られた」となります。

これは清掃の良し悪しとは別の問題です。

触らない方がよい場所は、はっきり決めておきます。

・スーツケースの中
・ベッド上の衣類
・テーブル上の書類
・パソコンやスマートフォン
・洗面台の化粧品
・冷蔵庫内の食品
・棚に置かれた私物

清掃スタッフへの指示は、具体的な言葉にします。

「私物は移動しない。床に荷物がある場合は、その周辺だけ清掃する。」

このくらい言い切った方が現場は動けます。

連泊清掃は、ゲストの生活空間に入る作業です。退去後清掃と同じ感覚で入ると、思わぬクレームになります。

ゴミ回収・水回り・床の掃除機がけや拭き上げを分ける



中間清掃の作業範囲は、ひとまとめにしない方がよいです。

「連泊清掃」と言っても、ゴミ回収だけの場合もあれば、水回り清掃や床拭きまで含む場合もあります。リネン交換まで入れると、作業時間はさらに変わります。

清掃会社やスタッフに伝える時は、作業を分けます。

・ゴミ回収
・タオル交換
・浴室の簡易清掃
・洗面台の拭き上げ
・トイレ清掃
・床の掃除機がけ
・床の拭き上げ
・キッチン周りの拭き上げ
・シーツ交換
・ベッドメイク
・消耗品補充

たとえば、ゲスト在室中なら、床の掃除機がけは音が出ます。オンライン会議中のゲストがいると、作業できないこともあります。

水回りだけなら、ゲストの荷物に触れずに終えられる部屋もあります。

連泊清掃は、作業を小さく分けて組み立てる方が失敗しません。

民泊リネン交換で先に決めたい運用ルール

民泊リネン交換は、シーツを替えるだけでは終わりません。

タオル、バスタオル、バスマット、枕カバー、シーツ、掛け布団カバー、使用済みリネンの回収、洗濯、乾燥、保管までつながっています。

現場で困るのは、リネンそのものより「誰が、どこから、何枚回収して、次に何枚置くのか」が決まっていない時です。

ここが決まっていない物件では、清掃当日に確認や判断が増えます。

タオル交換とシーツ交換を別作業として考える



タオル交換とシーツ交換は、作業時間が違います。

タオル交換は、使用済みタオルを回収し、新しいタオルを置く作業です。部屋の中へ深く入らずに済む場合もあります。

シーツ交換は、ベッド周りの確認、古いシーツの取り外し、新しいシーツの設置、枕カバー交換、ベッド周りの髪の毛確認まで入ります。

ゲストから「リネン交換をお願いします」と言われた時は、何を指しているのか確認します。

・タオルだけ交換したいのか
・バスマットも交換するのか
・シーツも替えるのか
・枕カバーも替えるのか
・ベッドメイクまで必要なのか

「リネン交換」という言葉だけでは足りません。

清掃スタッフへ伝える時も、「タオル交換のみ」「シーツ交換あり」「ベッドメイク込み」と分けてください。

ベッドメイクまで含めるか交換のみかを分ける



シーツ交換とベッドメイクは別作業です。

交換のみなら、新しいシーツを置き、ゲスト自身で替えてもらう形です。ベッドメイク込みなら、スタッフが古いリネンを外し、新しいリネンで寝具を整えます。

見た目の仕上がりを考えるならベッドメイク込みがよいです。

ただし、作業時間は増えます。私物がベッド上にあると、スタッフは作業できません。

よくあるのは、こういう場面です。

ゲスト「シーツ交換をお願いします」

運営側「新しいシーツを置けばいいと思っていた」

ゲスト「ベッドも整えてもらえると思っていた」

この食い違いは、事前案内で防げます。

「シーツ交換は新しいリネンのお渡しのみです」

「シーツ交換時はベッド上の私物を移動してください」

「ベッドメイク込みの場合は、事前予約制です」

ここまで案内しておくと、ゲストの期待と実際の作業内容を合わせやすくなります。

使用済みリネンの置き場と回収枚数を記録する



使用済みリネンは、置き場を決めてください。

置き場が決まっていないと、浴室、洗濯機の中、ベッド下、クローゼット、玄関付近などに分かれます。

清掃スタッフが探す時間が増え、回収漏れも起こります。

案内は短くて十分です。

「使用済みタオルは浴室内のカゴへ入れてください」

「交換希望のシーツはベッド上にまとめてください」

「未使用リネンは袋から出さず、そのまま置いてください」

清掃側では、回収枚数を記録します。

・バスタオル何枚
・フェイスタオル何枚
・バスマット何枚
・シーツ何枚
・枕カバー何枚

写真で残すと、在庫管理にも使えます。

リネンは、1枚足りないだけで次のチェックイン準備が止まります。枚数管理は地味ですが、民泊清掃ではかなり重要です。

予備リネンは宿泊人数と連泊数から逆算する



予備リネンは、多ければよいわけではありません。

多く置きすぎると、ゲストが全部使って洗濯量が増えます。少なすぎると、長期滞在中に足りなくなります。

予備枚数は、宿泊人数と連泊数から逆算します。

4名で5泊なら、初期設置で何枚置くのか、中間で何枚交換するのか、退去後に何枚洗濯へ回すのかを決めます。

見落としがちなのは、バスマットと枕カバーです。

バスタオルは数えていても、バスマットの交換を忘れる物件があります。長期滞在では、濡れたバスマットが浴室前に残り、床の黒ずみや臭いにつながります。

予備リネンを決める時は、「シーツとタオル」だけで見ないでください。寝具一式と水回り用リネンを分けて数えます。

長期滞在後に清掃時間が伸びやすい場所

長期滞在後の清掃時間が伸びるのは、派手に汚れている部屋だけではありません。

浴室、キッチン、床、家具下、家電の中に、細かい汚れが少しずつ残ります。

その一つひとつを、次のゲストが見ても気にならない状態まで戻すのに時間がかかります。

清掃時間を見る時は、部屋の広さだけでなく「どこまで使われたか」を見ます。

浴室排水口の髪の毛とぬめりは臭いの原因になる



浴室排水口は、長期滞在後に必ず見る場所です。

髪の毛、石けんカス、皮脂汚れが溜まると、ぬめりと臭いが出ます。床面だけを洗っても、排水口の中に汚れが残ると浴室全体が臭います。

ゲストレビューでは「浴室が臭い」「掃除されていない」と書かれることがあります。

実際には、壁や床はきれいでも、排水口カバーの裏、ドア下、シャンプーボトルの底に汚れが残っているケースがあります。

清掃時に見る場所はここです。

・排水口カバーの表裏
・排水口内の髪の毛
・浴室ドア下
・床の隅
・シャンプーボトルの底
・換気扇周辺

浴室の臭いが残る物件では、「排水口確認済み」「臭い残りあり」まで清掃報告に入れると、次の対策を決められます。

キッチンの油はねと食品残りは退去後に判明しやすい



キッチン付きの民泊では、退去後に使われ方が分かります。

コンロ横の油はね、シンクのぬめり、排水口の食品カス、食器の洗い残し、調味料のこぼれが出ます。

外食中心のゲストなら軽く済むこともありますが、自炊が多い長期滞在ではキッチン清掃の時間が伸びます。

特に見る場所は、電子レンジと冷蔵庫です。

電子レンジは、庫内の天井に食品が飛んでいることがあります。冷蔵庫は、飲みかけのペットボトル、開封済み食品、調味料、氷、惣菜のパックが残ります。

未開封なら残してよい、という判断は避けた方がよいです。

次のゲストから見れば、前の宿泊者の物です。

冷蔵庫と電子レンジは生活感が残りやすい



冷蔵庫と電子レンジは、部屋の生活感がそのまま残る場所です。

ベッドや床が整っていても、冷蔵庫を開けた瞬間に前のゲストの食品が残っていれば、印象は落ちます。

電子レンジも同じです。庫内の食品汚れや臭いは、次に使う人がすぐ気づきます。

清掃時は、外側だけでは足りません。

・冷蔵庫の棚板
・ドアポケット
・パッキン周り
・冷凍庫内
・電子レンジ庫内
・ターンテーブル
・庫内天井

「冷蔵庫内に残置物なし」「電子レンジ内拭き上げ済み」と報告に残せると、オーナー側も次のチェックイン前に確認できます。

家具下やベッド下の髪の毛は連泊後に残りやすい



家具下やベッド下は、連泊後に髪の毛とほこりが残ります。

表面だけ掃除機をかけると、立った目線ではきれいに見えます。けれど、ゲストは荷物を置く時やコンセントを探す時に、ベッド下を見ます。

特に、低いベッド、ソファ下、テレビ台の下、カーテン際は見落としが出ます。

同日入替で時間が短い日は、最初からチェック項目に入れておくべき場所です。

・ベッド下
・ソファ下
・テーブル下
・テレビ台下
・カーテン際
・玄関マット下

髪の毛は1本でも目立ちます。

水回りと寝具だけでなく、床の低い位置まで確認すると、清掃後の印象が変わります。

連泊清掃の料金が変わりやすい追加作業

連泊清掃の料金は、部屋の広さだけでは決まりません。

料金が変わるのは、作業時間が増える内容、搬出や移動が必要な内容、洗濯乾燥が絡む内容、買い足しが必要な内容です。

「清掃一式でお願いします」と伝えるより、追加作業になりやすい項目を先に分けた方が、見積りの話が早く進みます。

ゴミ回収量が多い部屋は分別と搬出時間が増える



長期滞在後のゴミ回収は、清掃時間に大きく影響します。

可燃ごみ、缶、瓶、ペットボトル、食品トレー、段ボール、紙袋、プラスチック容器が混ざっていると、分別に時間がかかります。

大阪市内の民泊では、ごみの扱いも注意が必要です。

大阪市は、民泊施設から出るごみを事業系ごみとして扱い、行政収集は行わないと案内しています。また、居室内で出たごみは、事業者または委託清掃事業者などが集積・保管場所へ持って行く必要があるとされています。

大阪市外の物件では自治体によって扱いが異なるため、運営エリアのごみ出しルールも確認しておく必要があります。

出典:大阪市 民泊から出るごみ(廃棄物)の処理について

清掃会社に依頼する時は、次を確認してください。

・ゴミ回収は基本清掃に含まれるか
・分別まで対応するか
・搬出場所まで運ぶか
・大量ゴミは追加料金になるか
・段ボールやスーツケースは別扱いか
・事業系ごみの契約状況はどうなっているか

ゴミは室内の問題だけでなく、建物や近隣との関係にも影響します。長期滞在の物件ほど、途中回収のルールを持っておく方が安定します。

浴室カビ取りや排水口臭対応は通常清掃と分ける



浴室カビ取りや排水口臭対応は、通常清掃と分けて考えます。

通常清掃は、次のゲストが泊まれる状態へ戻す作業です。カビ取りや臭い対応は、原因を見て時間をかける作業になります。

長期滞在後に多いのは、ゴムパッキンの黒ずみ、排水口のぬめり、浴室ドア下の汚れ、洗濯機パン周りの湿気です。

ここを通常清掃の時間内で無理に済ませると、表面はきれいでも臭いが残ります。

水回り臭が何度も出る物件では、清掃会社へこう伝えると話が早いです。

「通常清掃とは別で、浴室排水口とドア下を重点的に見てほしい」

「臭いが残る日があるので、清掃後に臭いの有無も報告してほしい」

料金だけでなく、通常清掃に何が含まれるかを確認してください

安く見えても、排水口の中やカビ取りが別作業なら、必要な時に追加費用が出ます。

リネン洗濯込みは乾燥待ちと配送コストも見る



リネン洗濯込みの清掃は、部屋の中だけで終わりません。

洗う、乾燥する、畳む、保管する、次回分を持っていく。この流れがあります。

室内の洗濯機で対応するのか、コインランドリーを使うのか、外部のリネンサービスを使うのかで時間も費用も変わります。

特に同日チェックインがある物件では、当日洗って当日戻す運用は、スケジュールに余裕がないと不安定になりやすいです。

乾燥が終わらない。コインランドリーが空いていない。雨の日で移動に時間がかかる。次のチェックイン時間が迫る。

清掃会社へ依頼する時は、次を分けて確認します。

・リネン交換のみ
・使用済みリネン回収
・洗濯乾燥
・畳み作業
・保管
・配送
・汚損リネンの扱い

リネン洗濯込みは便利ですが、乾燥待ちと運搬まで含めて料金を見る必要があります。

消耗品の買い足し代行は作業範囲を事前に確認する



消耗品補充と買い足し代行は別作業です。

補充は、物件内にある在庫から出す作業です。買い足し代行は、スタッフが店へ行き、購入し、持ち帰り、精算する作業になります。

長期滞在後に減りやすい消耗品は、ある程度決まっています。

・トイレットペーパー
・ティッシュ
・ゴミ袋
・ハンドソープ
・食器用洗剤
・シャンプー類
・キッチンペーパー
・スポンジ
・洗濯洗剤

在庫があると思って清掃に入ったら、棚が空だった。

これは現場でよくあります。

買い足し代行を頼むなら、どこまで対応するかを決めておきます。

「在庫がない場合は事前連絡」

「買い足しは上限金額を決める」

「レシート写真を送る」

「定番品以外は購入前に確認」

このルールがあると、清掃スタッフも勝手な判断をせずに済みます。

自主管理と民泊清掃代行を分ける判断基準

自主管理で回せる作業と、清掃代行へ任せた方がよい作業は分けて考えます。

近くに住んでいるオーナーなら、タオル補充や簡単なゴミ回収は自分で対応できることがあります。

ただ、遠方管理、複数部屋、繁忙期、水回り臭が絡む場合は、無理に自分で抱えない方がよいです。

迷った時は、「移動時間」「作業時間」「次のチェックインまでの余裕」「自分で確認できる範囲」で判断します。

近隣管理ならタオル補充や簡易ゴミ回収は自主管理しやすい



物件が近くにあるなら、タオル補充や簡易ゴミ回収は自主管理でも対応できます。

・追加タオルを玄関付近に置く
・ゴミ袋だけ回収する
・トイレットペーパーを補充する
・洗剤の残量を見る
・ゲストの要望に合わせて備品を届ける

ただし、ゲストの滞在中に入室する場合は、必ず許可を取ります。

「近いから少し入るだけ」は危険です。ゲストにとっては、宿泊中の部屋です。

入室が必要なら、時間帯、作業内容、私物に触れないことを伝えてください。

「本日14時から15時の間に、玄関付近へ追加タオルをお届けします。室内清掃は行いません。」

水回り臭が続く物件は排水口清掃や臭い対策を検討する



水回り臭が続く物件は、簡易清掃だけで回さない方がよいです。

臭いの原因は、浴室排水口、洗面台排水口、キッチン排水口、洗濯機パン、トイレ床の隙間などにあります。

ゲストレビューで「臭い」と書かれると、部屋全体の評価に響きます。写真だけでは判断しにくいため、状況説明も一緒に残しておくと確認しやすくなります。

この場合は、清掃会社へ通常清掃とは別で相談します。

・浴室排水口の分解清掃が必要か
・キッチン排水口のぬめりが残っていないか
・洗濯機パン周りに臭いがないか
・浴室換気の状態を確認できるか
・清掃後に臭いの有無を報告してもらえるか

写真に加えて、「入室時に浴室付近から臭う」「水を流した後に臭う」など、状況を書いてください。

複数部屋の同日入替は人員と移動時間で判断する



複数部屋の同日入替では、清掃件数だけで判断しないでください。

1部屋60分で終わるとしても、3部屋なら単純に180分ではありません。移動、鍵の受け渡し、リネン運搬、ゴミ搬出、写真報告、忘れ物確認が入ります。

「スタッフ1人で3部屋いけるかな」と迷ったら、次の条件を見ます。

・部屋同士が近いか
・エレベーター待ちがあるか
・ベッド数が多いか
・リネンをどこで回収するか
・ゴミ置き場まで距離があるか
・同日チェックインの時間が早いか
・水回り重点清掃が必要か

複数部屋が重なる日は、清掃範囲を絞るか、人員を増やすか、チェックイン時間を調整するかを考えます。

繁忙期の連泊明けは清掃範囲を固定して品質を揃える



繁忙期の連泊明けは、毎回違う指示を出さない方がよいです。

予約が詰まる時期は、清掃スタッフもリネンもゴミ回収も忙しくなります。そこで毎回作業範囲が変わると、確認漏れが出ます。

繁忙期だけでも、連泊明けの固定チェック項目を作ってください。

・浴室排水口
・キッチン排水口
・冷蔵庫内
・電子レンジ内
・ベッド下
・リネン回収枚数
・タオル補充数
・ゴミ量
・消耗品残量
・破損や忘れ物

これを写真報告とセットにします。

「清掃しました」だけでは、オーナーは部屋の状態を追えません。写真と枚数の記録があれば、次の予約前に必要な対応を判断できます。

清掃会社に相談する前に確認しておきたいこと

清掃会社に相談する前には、物件情報、泊数、作業範囲、リネン枚数、ゴミの扱い、写真報告の希望をまとめておきます。

「長期滞在後の清掃をお願いしたい」だけでは、見積りの精度が上がりません。

清掃会社が知りたいのは、部屋の広さだけではなく、何をどこまで任せたいかです。

物件情報と宿泊条件をまとめる



最初に、物件の基本情報をまとめます。

最低限、次の情報があると話が早くなります。

・所在地のエリア
・間取り
・平米数
・ベッド数
・布団やソファベッドの有無
・最大宿泊人数
・平均宿泊日数
・チェックアウト時間
・チェックイン時間
・エレベーターの有無
・ゴミ置き場の場所

ベッド数と宿泊人数は、リネン枚数に直結します。

同じ1LDKでも、2名利用と6名利用ではタオルの量も寝具の数も違います。

清掃会社へ送る時は、部屋全体、水回り、キッチン、ベッド周り、リネン保管場所、ゴミ置き場の写真があると、清掃範囲を決めやすくなります。

連泊中清掃と退去後清掃を分けて伝える



連泊中清掃と退去後清掃は、別の作業として伝えます。

連泊中はゲストの私物がある状態で入ります。退去後は、次の宿泊者へ引き渡すために部屋全体を戻します。

清掃会社へは、こう分けると伝わります。

・連泊中はタオル交換だけ
・連泊中はゴミ回収と水回りだけ
・1週間以上の滞在は中間清掃を入れたい
・退去後は通常清掃とリネン交換をお願いしたい
・水回り臭がある時だけ重点清掃を頼みたい
・繁忙期だけ複数部屋の応援を頼みたい

この分け方をしておくと、定期清掃が合うのか、スポット清掃で足りるのかも見えてきます。

汚れや臭いは写真と状況説明を合わせて送る



写真見積りでは、きれいな写真だけでなく、困っている状態の写真を送ってください。

浴室の排水口、キッチンの油汚れ、冷蔵庫の残置物、リネンの量、ゴミの量は、作業時間に関係します。

写真を送るなら、次の場所を撮ります。

・浴室全体
・浴室排水口
・洗面台
・トイレ
・キッチン全体
・コンロ周り
・冷蔵庫内
・電子レンジ内
・ベッド周り
・リネン保管場所
・ゴミ置き場

臭いについては、「浴室に入った時に臭う」「キッチン下から臭う」「排水後に臭いが上がる」など、短く状況を書きます。

写真と状況説明がそろうと、通常清掃で足りるのか、重点清掃が必要なのかを判断しやすくなります。

清掃報告の形式まで確認しておく



清掃会社を選ぶ時は、料金だけでなく報告形式を確認します。

長期滞在清掃や連泊清掃では、清掃後に何が終わったのか、何が残っているのかを把握できないと、次の対応が遅れます。

確認したい報告内容は、次の通りです。

・清掃完了写真
・浴室やキッチンの写真
・寝具の状態
・リネン交換枚数
・タオル補充数
・消耗品補充数
・ゴミ回収の有無
・忘れ物の有無
・破損や汚損の有無
・臭いやカビの気づき

今の清掃会社から変更を考えている場合も、料金だけで比べない方がよいです。

報告が少ないと、オーナーや管理会社は現地の状態を追いにくくなります。ゲストから連絡が来て初めて問題に気づく流れは避けたいところです。

民泊の長期滞在清掃で先に確認するのは、泊数、タオル交換、ゴミ回収、水回り、リネン交換、報告方法です。

自分で対応するなら、入室時間と作業範囲を決めます。清掃会社へ頼むなら、物件写真、ベッド数、リネン枚数、ゴミの扱い、困っている汚れをまとめて送ると、作業範囲と料金の話が具体的になります。

民泊の長期滞在清掃・リネン交換を写真で相談する