マットレスに嘔吐してしまうと、どう対処すべきか分からずパニックになってしまいますよね。
大切なマットレスに汚れや臭いが染み付いて取れなくなるのではないかと、不安を感じるのも無理はありません。
そんな時は焦らずに、家庭にある重曹などを使って正しく汚れを吸い出すことが解決への近道です。
マットレスの素材を傷めてしまうハイターなどの強い薬は避け、まずは汚れを広げないための初動を大切にしましょう。
マットレスの嘔吐汚れを自分で落とすかプロに任せるかの判断基準
マットレスにトラブルが起きたとき、無理に自分で解決しようとすると、かえって汚れを深くに押し込んでしまうことがあります。
まずは、今の状態が自分で対応できる範囲なのかを客観的に見極めることから始めましょう。
※作業を始める前に、必ずマットレスの洗濯表示やメーカーの取扱説明書を確認してください。
表面的な汚れだけであれば家庭にある道具での洗浄を検討する
嘔吐した直後で、水分がマットレスの奥深くまで浸透していない状態であれば、ご家庭でのケアで十分に元通りにできる可能性があります。
特に対処が必要な条件は以下の通りです。
・防水シーツや厚手のカバーを付けていて、本体への被害が表面で止まっている。
・嘔吐してから数分以内で、まだ水分が中まで染み込んでいない。
・マットレスのタグに「水洗い不可」のマークがあっても、表面の拭き取りなら可能な素材である。
重曹やタオルなど、身近にある道具を使って正しく汚れを吸い出せば、シミや臭いを残さずに解決できるケースも多いです。
中まで染み込んで臭いが強い時は専門業者への相談を優先する
時間が経過して水分が中身のスポンジやバネの層まで達してしまった場合は、表面を拭くだけでは解決が難しくなります。
見た目はきれいになったように見えても、数日後に「酸っぱい臭い」が上がってくるのは、中に入り込んだ汚れが菌を増やしている合図です。
こうした状態を無理に自分で直そうとすると、水分を使いすぎて逆にカビを発生させる原因にもなりかねません。
感染症の疑いがある場合は家庭内での二次被害を避ける
もし嘔吐の原因がノロウイルスなどの感染症である疑いがある場合は、清掃作業そのものが家族への感染リスクを伴います。
家庭用の洗剤では死なない菌もあり、不適切な処理をしてしまうと家中にウイルスを広げてしまう困った事態になりかねません。
安全のために意識すべきポイントは以下の通りです。
・作業する人は必ず使い捨てのマスクと手袋を着用する。
・汚れたシーツなどは他の洗濯物とは分けて、適切に除菌または廃棄する。
・自分で処理することに少しでも不安を感じたら、すぐに専門の知識を持つ業者へ相談する。
無理をせず専門業者に見積もりを依頼することは、大切な家族の健康を守るための最も安心な選択肢です。
汚れを広げないための正しい応急処置
嘔吐トラブルで最も大切なのは、最初の一歩である応急処置で「汚れを広げない」ことです。
焦って闇雲に拭いてしまうと、汚れを繊維の奥に塗り込んでしまい、後からの洗浄が非常に困難になってしまいます。
STEP 1:まずは使い捨て手袋をはめてから窓を開けて換気する
作業を開始する前に、必ず自分の身を守るための準備を整えることが、後悔しないための大切なポイントです。
衛生面を考えて使い捨てのゴム手袋やビニール手袋を装着し、直接汚れに触れないように細心の注意を払ってください。
また、嘔吐物の臭いが部屋にこもると気分が悪くなるだけでなく、菌が活動しやすい環境を作ってしまいます。
作業中は必ず窓を2箇所以上開けて、空気の流れをしっかり作りながら進めることで、落ち着いて作業に取り組めるようになります。
STEP 2:固形物を外側から中心に向かって優しく取り除く
次に、マットレスの表面に残っている固形物を速やかに取り除きますが、この時の力の入れ方がその後の仕上がりを左右します。
以下の手順で進めてください。
(1) キッチンペーパーや古い布を多めに用意する。
(2) 汚れを外側から中心に向けて集めるようにして、そっとつまみ上げる。
(3) 一度使ったペーパーはすぐにポリ袋に入れて、口を固く縛って密封する。
上から強く押し付けたり左右にこすったりすると、汚れが中に入り込んでシミとして残る原因になるため、絶対に避けてください。
STEP 3:乾いたタオルで表面の水分をしっかり吸い取る
固形物が取れたら、次はマットレスに染み込もうとしている水分をできるだけ早く吸い出していきましょう。
清潔な乾いたタオルを汚れの上に乗せ、上から手のひらで優しく押さえるようにして、水分をタオルへ移し替えていきます。
このときも「叩く」のではなく、じっくり「吸わせる」ことを意識して、タオルの面を変えながら何度も繰り返すのがコツです。
これ以上水分が戻ってこなくなるまで根気強く吸い取ることで、中材へのダメージを大幅に減らし、その後の重曹洗浄が格段に楽になります。
自宅にある重曹を使ってマットレスの嘔吐跡を綺麗に消し去る手順
応急処置が終わったら、次はいよいよ汚れと臭いを分解する洗浄ステップに移ります。
重曹は、酸性の汚れである嘔吐物を中和して落とすのにぴったりの、お肌にも優しいアイテムです。
STEP 1:重曹と水を混ぜて作ったスプレーを汚れの範囲に吹きかける
まずは、重曹を使って洗浄の準備をします。
(1) 水200mlに対して、重曹を小さじ2杯ほど溶かした「重曹スプレー」を作る。
(2) 汚れが気になる部分に、表面がしっとりと湿る程度にスプレーする。
(3) 重曹が汚れに染み込むまで、そのまま5分から10分ほど待つ。
マットレスをびしょびしょに濡らすと、中に水分が残ってカビが生える原因になるため、濡らしすぎないように気をつけてください。
STEP 2:汚れが浮き上がってきたら布で叩くようにして吸い出す
重曹成分が汚れになじんで浮き上がってきたら、汚れを回収していきましょう。
水に濡らして固く絞った別の布を使い、上からトントンと軽く叩くことで、汚れを布の方へ移動させるような感覚で進めてください。
一度で落ちない場合はこの工程を何度か繰り返すと、次第にシミが薄くなり、特有の嫌な臭いも和らいでいくのが実感できるはずです。
最後は何もついていない乾いた布で仕上げの空拭きを行い、残った水分と重曹成分を可能な限り取り除いておくのが、後でベタつきを残さないやり方です。
STEP 3:仕上げに扇風機の風を当てて内部まで完全に乾燥させる
洗浄が終わった後のマットレスは、見た目は乾いているように見えても、中にはまだ湿気が残っている状態です。
湿気を残すと、中でカビが発生したり、残った臭い成分が再び強くなったりする恐れがあります。
乾燥させる際のポイントは以下の通りです。
・扇風機やサーキュレーターの風を、汚れがあった場所に直接当てる。
・窓を開けたままにして、お部屋全体の湿気を外に逃がす。
・少なくとも数時間はしっかりと風を当て続け、手で触って完全に乾いているか確認する。
布団乾燥機を使う方法もありますが、熱に弱い素材の場合は傷めてしまう可能性があるため、まずは送風でじっくりと乾かすのが最も安全です。
マットレスの嘔吐にハイターなどの塩素系漂白剤を使うリスク
「除菌を完璧にしたい」という思いから、強力な塩素系漂白剤(ハイターなど)を使いたくなるかもしれませんが、これは控えたほうが安心です。
マットレスの素材にとって塩素系の薬剤は刺激が強すぎ、結果的に後悔してしまうケースが少なくありません。
※塩素系漂白剤を使用する際は、酸性タイプの製品と混ぜると危険なガスが発生するため「混ぜるな危険」の表示を必ず守り、換気を徹底してください。
強いアルカリ成分が生地や中材を傷める原因になる
マットレスに使用されているスポンジのようなウレタンやゴムのようなラテックスは、化学薬品に対して非常に弱い性質を持っています。
ハイターに含まれる強いアルカリ成分が浸透すると、素材の作りが壊され、表面がボロボロになったり弾力がなくなったりします。
一度変質してしまった中身は、どんなに乾燥させても元の寝心地に戻ることはなく、ヘタリや凹みの原因となってしまいます。
「汚れは落ちたけれどマットレスが使い物にならなくなった」という事態を避けるためにも、強い薬剤の使用は避けるのが賢明です。
色落ちが発生して元に戻せなくなる恐れを考慮する
マットレスの表面の生地には、ダニを防ぐ加工や菌を抑える加工などの特殊な処理がされていることが多く、漂白剤によってこれらが剥がれてしまうことがあります。
また、白い生地であっても、部分的にハイターを使うとそこだけが不自然に白く抜けたり、逆に黄色く変色したりしてしまいます。
こうした色ムラは一度起きてしまうと、プロのクリーニングであっても元の状態に戻すことはほぼ不可能です。
大切な寝具の見た目を守るためにも、まずは重曹などの穏やかな成分から試し、無理に強い薬に頼らないように心がけましょう。
除菌を目的とするなら消毒用アルコールで代用することを検討する
どうしても衛生面が気になり、しっかり除菌したいという場合には、ハイターの代わりに「消毒用エタノール」の活用が一般的です。
アルコールは蒸発しやすいためマットレスの中に水分が残りにくく、素材へのダメージも漂白剤に比べれば大幅に抑えられると言われています。
使い方は以下の通りです。
(1) 汚れをしっかり落として表面を乾かす。
(2) 消毒用アルコールを軽くスプレーする。
(3) 拭き取らずに、そのまま自然に乾くのを待つ。
ただし、素材によってはアルコールでも変色する困ったことが起こる場合もあるため、必ず目立たない場所で試してから全体に使うようにしてください。
洗えないマットレスの奥に残る酸っぱい臭いをリセットする方法
表面のシミが消えても、ふとした瞬間に漂ってくる「酸っぱい臭い」は、拭き掃除では届かない繊維の隙間に成分が残っている証拠です。
こうした頑固な臭いには、もう少し踏み込んだやり方でアプローチしてみましょう。
酸性の臭い成分をセスキ炭酸ソーダで分解して中和させる
重曹を使っても臭いが取りきれない場合は、さらにアルカリの力が強い「セスキ炭酸ソーダ」を試してみるのが効果的です。
嘔吐物の臭いの正体は強い酸性のため、セスキの力でより強力に中和することで、臭いの元をしっかり分解できます。
水500mlにセスキの粉末を小さじ1杯溶かしてスプレーを作り、汚れがあった場所に馴染ませてから、先ほどの手順と同様に叩き出しを行ってください。
重曹よりも油分やタンパク質を溶かす力が強いため、少し時間が経ってしまった汚れからくる臭いにも、高い効果が期待できるとされています。
スチームアイロンの熱を当てて除菌と消臭を同時に試みる
薬剤を使わずに臭いを減らすもう一つのやり方が、スチームアイロンから出る熱い蒸気を利用する方法です。
熱によって臭いの原因となる菌の活動を抑えると同時に、蒸気が臭いの粒子を外へ追い出してくれる効果があると言われています。
注意点は以下の通りです。
・マットレスに直接アイロンを当てず、あて布をして数センチ浮かせてスチームだけを当てる。
・ウレタンなどの熱に弱い素材は溶ける可能性があるため、短時間で手早く行う。
・終わった後は、湿気が残らないように扇風機で完全に乾燥させる。
※熱による変形や火災のリスクがあるため、必ずメーカーの取扱説明書を確認し、目を離さずに行ってください。
数日経っても臭いが消えない時は素材の深部まで汚れている合図
家庭でできるあらゆる対策を尽くしても、数日経っても臭いが消えない場合は、それが「自分ではこれ以上無理」というサインです。
これは汚れが中材の奥深くやバネの隙間にまで入り込み、家庭の道具では物理的に手が届かない場所に留まっていることを意味しています。
この状態で無理に水分や洗剤を足し続けると、内部でカビが繁殖し、健康を害する二次被害に繋がる恐れもあります。
マットレスの嘔吐に関するよくある質問
ここでは、清掃の現場で実際にお客様からよくいただく疑問に、プロの視点から簡潔にお答えします。
ドライヤーで一気に乾かしても大丈夫ですか?
いいえ、温風を至近距離で当て続けるのはおすすめできません。
マットレスの素材は熱に弱く、急激な加熱によって生地が縮んだり、中身が硬くなって寝心地が悪くなったりすることがあるからです。
どうしても使いたい場合は、冷風に切り替えて少し離れた場所から風を送るようにしてください。
時間が経過した古い汚れでも落とすことはできますか?
はい、ある程度まで目立たなくさせることは可能です。
重曹水やセスキ水を含ませた布で汚れを優しくふやかしてから、根気強く叩き出す作業を何度か繰り返してみてください。
ただし、時間が経つほど汚れは繊維に固まってしまうため、完全に元通りにするにはプロによる専用機材での洗浄が必要になるケースが多いです。
専門業者に依頼した場合の費用の目安はどれくらいですか?
シングルサイズでおおよそ1万円から2万円前後が一般的な相場です。
この費用には、専用の洗剤や強力な吸引マシンによる洗浄、消臭作業などが含まれており、自分ではできない深い部分のリセットが行われます。
クリーンスマイルズでは、大阪を中心に年中無休で対応しており、LINEで写真を送っていただくだけで事前にお見積りをお出ししています。
マットレスの嘔吐汚れを確実に取り除いて清潔な眠りを取り戻す
不意に起きてしまったマットレスのトラブルは、正しい手順で向き合えば必ず解決し、また安心して眠れるようになります。
まずは慌てずに換気を行い、重曹などの素材に優しい方法で、汚れを「広げず・吸い取る」ことから始めてください。
ハイターのような強い薬はマットレスの寿命を縮めてしまうため、無理に使わず、素材を守りながらケアをすることが大切です。
自力での洗浄に限界を感じたり、衛生面で不安が残ったりした時は、決して一人で悩まずにプロの力を頼ってください。
株式会社クリーンスマイルズは、18年以上の経験と独自のチェック体制で、お客様の大切なマットレスを丁寧にリフレッシュいたします。
土日祝日も休まず、9時から20時まで受け付けておりますので、いつでもお気軽にご相談いただき、快適な睡眠を一日も早く取り戻してください [cite: 1]。